top of page
検索

エンジニアリング・デザイン授業動画のページをまとめました

  • 執筆者の写真: Toshiyuki Beppu
    Toshiyuki Beppu
  • 5月28日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月30日


品質機能展開(QFD)を語る別府俊幸
品質機能展開(QFD)を語る別府俊幸

 つい先日のことですが、過ぎ去った過去のようにも思われてしまう4年前。COVID-19猛威にさらされた2020年はたいへんな年でした。当時の勤務先(松江高専)も4月の新年度から休校。5月からは遠隔授業となり、教員は無理矢理に授業配信を強いられました。ところが私はZOOMもTeamsも使ったことがありません。あわてての準備となりました。

 同年と翌年には学校での著作権利用がフリーとされ、(他の人の著作物である)教科書を用いた授業配信が許されることになりました。ですが、私は自著を用いて授業をしていました。つまり、著作権は私にあります。出版社のOKを得れば、動画は公開可能です。

 日課時限に合わせてカメラの前で授業をするよりも、動画をアップして「オンデマンド」にしておけば、学生さんもいつでも勉強できます。それに、まだまだCOVID-19の収束は見えない状況でした。「いま動画を用意しておけば、来年から授業をやらなくてすむ(笑)」はずでした。

 とはいえ、SNSはもちろん、YouTubeに投稿したことはありません。黒板の前でなら授業をできましたが、ビデオに向かうのは未経験。何より困ったのは、黒板の広さです。私は黒板いっぱいに落書きをしていましたが、黒板全体を映してたのではパソコンの画面で文字を読みにくい。おそらく半数の学生さんはスマホで見るでしょう。それでは見えない。黒板を使わないように工夫しての準備、あるいはA4用紙に書きながらのスタイルにして撮影を始めました。

 いざ始めると・・・。教室の照明では黒板面が不均一の明るさになる。ランプを持ち込むと板面に反射して見づらい。それに、黒板の前でもホワイトボードの前でも、ビデオが勝手に色調補正してくれるために色がおかしい。まったくきれいに撮れません。


撮影を始めた頃の撮影動画
撮影を始めた頃の撮影動画

 撮影を始めてわかったのですが、授業時間の2割近くは黒板(ホワイトボード)に「板書」しています。リアルの授業では進行上しかたのないことですが、ビデオで板書を見るのは時間の無駄に感じます。ところが、編集ソフトの使い方を知りません。ホワイトボードに予め書いておき、それを紙で隠してその前で喋りました。これが、そこそこ時間を要します。さらには、しゃべり間違えての撮り直し。そうすると、ホワイトボードの準備もやり直し。授業なら20分で終わるような内容が、60分を費やしても撮影は終わりません。


 はたまた、ひとりで作業していますから、カメラの位置がずれてもわからない。確認すると式が画面からはみ出していたり、撮影範囲外の黒板にメモってあったカンペが写っていたり。

 最悪だったのは、録画ボタンの押しまちがい。ビデオの録画ボタンは、一度押すと録画が始まり、もう一度押すと録画が終わります。

  •  準備して、ボタンを押して撮影開始。

  •  終わったところでボタンを押して撮影終了。そして次の撮影準備。

  •  またまたボタンを押して撮影開始。・・・。

一コマ分の授業の撮影を終えて再生すると、あれ?映っているのは準備中のシーンばかり。どうやら1回目の撮影の時にボタンを2回押してしまったようです...。4時間の撮影が...。


 そのうちにライトの使い方も上手くなり、カメラの後方にモニタを置いて確認しながら撮影できるようにして(カメラの横ではなくて後方に置くのがポイントです。モニタを確認しているときに、自分の視線がカメラを向いているように写ります)、さらには、編集ソフトも手に入れて板書は早送り。撮影時間は短くできるし、動画のクオリティもアップしました。


だいぶ慣れた頃の撮影動画
だいぶ慣れた頃の撮影動画

 そうだ、胸ポケットにワイヤレスマイクを入れてますね。手に入れるまではマイクケーブルを背中にクリップで留めて喋っていましたが、マイクのコネクタが外れていてもわからない。うまくできた!と思って再生すると口パク動画、なんてこともありました。


 当時の苦闘はYouTubeから削除してはいません(笑)。リンクをエンジニアリング・デザイン授業動画のページにまとめました。ご笑覧ください。



 
 
 

Comments


bottom of page